産業創造と知のオーケストレーション





このセッションで語られたこと
研究成果を産業や社会の価値に変えるため、失敗を避ける組織の姿勢をどう変えるかが論じられた。失敗の最小化に偏ると大きな成果も削られるとの見方から、複数の試みを並行させ、長期の目的を短期の成果指標に縛らない考え方が示された。OISTの報告負担を抑えた研究支援や、学生との雑談から研究の転用が生まれた例を通じ、自由な資金と余白の役割が語られた。成果につながる無駄と単なる非効率の違いも問われた。
セッションの概要
未来戦略と産業戦略、そしてその実行力としての研究開発。これらが協奏的な関係を持って成果を生み出すために、アカデミアの知を活かす産業創造はどのように実現するのか。目指すべきビジョンと共に、その実現のための国際的な連携、知の活用、新たな経営の道筋、それらの大きなテーマに対して4人のトップランナーと共に構造的な実現の道を探ります。【本セッションには同時通訳による日本語聴者へのサポートが用意されています】
登壇者

Patrick NoackPatrick Noack
Dubai Future Foundation Executive Director, Future, Foresight and Imagination
Dubai Future FoundationでFuture, Foresight and Imagination部門のExecutive Directorを務める。以前は英国王立協会のシニア・ポリシー・アドバイザーとして、新興技術とフォーサイトを担当し、神経インターフェース技術の科学的可能性と社会・政策上の論点を扱う報告書に携わった。これ以前には、国連専門機関や民間部門で複雑な課題に関するシナリオ策定とフォーサイトに従事。LSEで社会政策の修士号、アバディーン大学で動物学の博士号を取得した。

合田圭介Keisuke Goda
国立大学法人東京大学/国立大学法人東北大学 東京大学大学院理学系研究科教授/東北大学高等研究機構医学イノベーション研究所国際卓越教授
カリフォルニア大学バークレー校で物理学を学び、マサチューセッツ工科大学で物理学の博士号を取得。LIGOで重力波検出器の量子強化を研究した後、UCLAで光イメージング、レーザー分光、生体医工学、マイクロ流体工学に従事した。2012年から東京大学大学院理学系研究科教授。光量子科学、ナノテクノロジー、マイクロ流体化学、データ科学を組み合わせ、分子イメージングや分光計測、セレンディピティを促す研究技術を開発している。東北大学では国際卓越教授を兼務する。

宮城隆之Takayuki Miyagi
PwCコンサルティング合同会社 パートナー/公共事業部 上席執行役員/Chief Impact Officer
1997年から、製造業、小売・サービス業、公共事業など幅広い分野のコンサルティングに従事し、2018年に公共事業部門担当パートナーへ就任した。郵便・物流、中小企業、人材サービスなど社会インフラ関連の経験を基に、官公庁・公的機関への助言、政策提言、デジタルトランスフォーメーション、地方創生、イノベーション戦略を担当。PwCコンサルティング合同会社のパートナー、公共事業部上席執行役員、Chief Impact Officerを務める。

西山泰央Yasuo Nishiyama
株式会社博報堂DYホールディングス 代表取締役社長CEO
1989年博報堂入社。広告制作の現場から第6営業局長などを経て、2019年執行役員。2025年6月博報堂DYホールディングス社長COO、2026年4月より代表取締役社長CEO。博報堂の取締役も兼務する。AIをまとった生活者が当たり前になる時代に向け、産官学民の対話を重ねながら、人間中心のAIによる価値創造を進める。

西村勇哉Yuya Nishimura
モデレーター株式会社esse-sense 代表取締役
1981年大阪府池田市生まれ。大阪大学大学院で人間科学の修士号を取得後、人材開発ベンチャー企業、公益財団法人日本生産性本部を経て、2011年にNPO法人ミラツクを設立した。領域や職種を越えたイノベーション基盤の構築、企業の事業創出、研究開発プロジェクト、未来構想や未来潮流の探索を支援。2021年に株式会社エッセンスを設立し、研究知と社会をつなぐesse-senseを運営している。
収録映像で見る
このセッションの収録映像(字幕・要約つき)は、アーカイブ配信でご覧いただけます。全33本一括・視聴期限なし。