Innovation by Serendipity ― 偶然をデザインするイノベーションラボ





このセッションで語られたこと
偶然の発見は個人の資質だけに頼らず、出会いの仕組みとして設計できるかが論じられた。肩書に縛られず呼び合うことや、飲み会などの非公式な場に協業を進められる人を招く実践が紹介された。一方、異なる技術の出会いそのものは意図的に作れず、露出と試行回数を増やして確率を上げるしかないという見方も示された。成績や成果の測定・最適化が多様性を縮め、突出した成果を生みにくくする可能性も議論された。
セッションの概要
イノベーションとは発明なのか融合なのか。先鋭化する研究知の世界は、単なる発明ではなく、分野ごとに分断されてしまった知の融合によって新たな成果を生み出す段階に入っています。この融合によるイノベーションを研究、技術、産業のそれぞれの領域で実行するトッププレイヤーにお越しいただき、その再現性の可能性について議論します。
登壇者

合田圭介Keisuke Goda
国立大学法人東京大学/国立大学法人東北大学 東京大学大学院理学系研究科教授/東北大学高等研究機構医学イノベーション研究所国際卓越教授
カリフォルニア大学バークレー校で物理学を学び、マサチューセッツ工科大学で物理学の博士号を取得。LIGOで重力波検出器の量子強化を研究した後、UCLAで光イメージング、レーザー分光、生体医工学、マイクロ流体工学に従事した。2012年から東京大学大学院理学系研究科教授。光量子科学、ナノテクノロジー、マイクロ流体化学、データ科学を組み合わせ、分子イメージングや分光計測、セレンディピティを促す研究技術を開発している。東北大学では国際卓越教授を兼務する。

武田秀太郎Shutaro Takeda
慶應義塾大学 大学院メディアデザイン研究科 准教授、KMD研究所フュージョンインダストリー研究センター長
国連職員や青年海外協力隊での勤務を経て研究者となり、核融合工学とサステナビリティ学を専門とする。京都大学で特定准教授を務め、核融合スタートアップの京都フュージョニアリング株式会社を共同創業した。2022年から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科准教授。フュージョンエネルギーのプラント設計、電力システム、社会経済面の研究を行い、KMD研究所フュージョンインダストリー研究センター長として学術・産業・政策の連携を推進する。

笹原 優子Yuko Sasahara
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ 代表取締役社長 CEO・CCO
1995年に株式会社NTTドコモへ入社し、iモードサービスと対応端末の企画・仕様策定、携帯電話の商品構成やUI・デザイン戦略を担当。2014年から新事業創出プログラムを運営し、社内起業家を支援した。2021年からNTTドコモ・ベンチャーズの代表として事業共創とスタートアップ投資を推進。NTTドコモでのライフスタイル関連事業開発を経て、2025年7月に同社代表取締役CEO・CCOへ就任した。MIT Sloan Fellows MBA。

篠田 真貴子Makiko Shinoda
モデレーターエール株式会社 取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行に入行。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ノバルティスファーマ、ネスレニュートリションを経て、2008年より株式会社ほぼ日 取締役CFOとして2017年の上場を主導した。1年間の休業期間を経て2020年よりエール株式会社 取締役。社外人材によるオンライン1on1を通じて組織改革を進める企業を支援する。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 専任教員、経済産業省「人的資本経営の実現に向けた検討会」委員。ペンシルベニア大学ウォートン校MBA、ジョンズ・ホプキンス大学国際関係論修士。
収録映像で見る
このセッションの収録映像(字幕・要約つき)は、アーカイブ配信でご覧いただけます。全33本一括・視聴期限なし。