バイオものづくりという新しい領域





このセッションで語られたこと
微生物を使ったものづくりを事業として広げるため、技術と市場をどうつなぐかが論じられた。米ぬかやおからなどの未利用資源を複数の微生物で発酵させる事業と、設計・実験・評価・学習を繰り返して微生物開発を速める研究基盤が紹介された。持続可能性だけでは商品が売れず、機能や経済合理性を伝える必要があるとの実感も語られた。大量のデータを扱うAIの活用とともに、実験現場の感覚を持って結果を判断する重要性が指摘された。
セッションの概要
バイオテクノロジーと機械工学が交差することで生まれるバイオものづくりという領域。これまで実験室レベルで取り組まれがちだったバイオ技術が、いよいよ自動化技術・AIテクノロジーと連携しながら新しい段階に入ろうとしています。本セッションでは、バイオものづくりの最前線を読み解きながら、その産業化にむけて事業開発支援のプロと共に構想を広げます。
登壇者

川下和彦Kazuhiko Kawashita
株式会社quantum 代表取締役社長兼CEO
株式会社博報堂でマーケティング、PR、広告制作などのクリエイティブ業務を経験し、2017年に株式会社quantumへ参画した。製造、エンターテインメント、教育、福祉などの領域で事業開発に従事し、車いす、タレントマッチング、歩行トレーニングなど複数の事業の立ち上げに携わった。2020年からクリエイティブ統括役員、2022年から取締役共同CEOを務め、2025年4月に代表取締役社長兼CEOへ就任。企業との事業創造を構想から実装まで支援している。

渡辺(酒井)里奈Lina Sakai
株式会社ファーメンステーション 代表取締役
国際基督教大学を卒業後、富士銀行、ドイツ証券など複数の金融機関で勤務した。発酵技術に関心を持ち、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科へ進学して2009年3月に卒業。同年、株式会社ファーメンステーションを創業し、代表取締役に就任した。食品残さなどの未利用バイオマスを発酵・蒸留し、エタノールや食品・化粧品原料へ転換する技術と事業を展開。企業や地域との事業共創を通じ、未利用資源の循環利用に取り組んでいる。

谷本 有香Yuka Tanimoto
モデレーターForbes JAPAN(株式会社リンクタイズ) 執行役員 Web編集長
証券会社を経てBloomberg TVで金融経済アンカーを務め、2004年に米国でMBAを取得。日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーターを経て、2020年6月よりForbes JAPAN 執行役員 Web編集長。トニー・ブレア元英首相、アップル共同創業者スティーブ・ウォズニアック、スターバックス創業者ハワード・シュルツなど、世界のVIP3,000名超を取材してきた。経済シンポジウムのモデレーター、政府系スタートアップコンテストの審査員も務める。著書に『「聴く」の教科書』『世界のトップリーダーに学ぶ一流の「偏愛」』ほか。

近藤 昭彦Akihiko Kondo
オンライン登壇株式会社バッカス・バイオイノベーション 代表取締役社長兼CEO
京都大学大学院工学研究科化学工学専攻の博士課程を修了。神戸大学で細胞表層工学・代謝工学を軸に、微生物に物質生産を担わせるバイオリファイナリーの研究を率いてきた。2020年に株式会社バッカス・バイオイノベーションを創業し、代表取締役社長兼CEOとして、設計・構築・評価・学習のサイクルを回す統合型バイオファウンドリの事業化を進める。神戸大学では名誉教授・学長補佐・大学院科学技術イノベーション研究科客員教授を務める。
収録映像で見る
このセッションの収録映像(字幕・要約つき)は、アーカイブ配信でご覧いただけます。全33本一括・視聴期限なし。