科学と金融は接続するのだろうか





このセッションで語られたこと
科学と金融の時間軸や価値の捉え方をどうすり合わせるかが論じられた。金融側に科学を評価する知識が足りないという課題から、研究者と金融関係者の共通言語を探るFDSFの活動が紹介された。大学の教育研究、起業支援、投資の間の断絶や、研究の進捗が見えにくい問題も取り上げられた。学資保険の長い運用期間を研究の時間軸と重ねる可能性や、投資の利益を研究コミュニティへ還元する仕組みが語られた。
セッションの概要
科学と金融は果たして接続しうるのか。この近そうで遠い二つの領域の接点を、金融側から取り組むゲスト陣と共に問います。経済主導の科学もまた、科学と金融の接点としては不十分かもしれません。社会そして暮らしにとって価値ある科学と金融の接合は、複雑に発展した現在の金融環境でも実現するのか。その可能性について対話の場を設けます。
登壇者

安田 洋祐Yosuke Yasuda
モデレーター国立大学法人政策研究大学院大学 教授
ミクロ経済学・ゲーム理論・マーケットデザインを専門とする経済学者。東京大学経済学部を卒業後、プリンストン大学で経済学の博士号を取得した。政策研究大学院大学助教授、大阪大学准教授・教授を経て、2025年10月より政策研究大学院大学教授。American Economic Review をはじめとする国際学術誌に論文を発表するとともに、2020年には経済学を実務で使えるようにすることを目指して株式会社エコノミクスデザインを共同創業した。

安間匡明Masaaki Amma
PwC Japan合同会社 スペシャルアドバイザー
2021年にPwCあらた有限責任監査法人へ入社し、サステナビリティ戦略の策定、事業変革、リスク管理態勢の構築、途上国における社会課題解決型ビジネスやサステナブル投融資の支援に従事した。2022年にPwCサステナビリティ合同会社へ移り、2025年7月からPwC Japan合同会社のスペシャルアドバイザーとして関連業務を支援している。

春名貴之HARUNA Takayuki
株式会社かんぽ生命保険 専務執行役
株式会社かんぽ生命保険の専務執行役。資産運用部門で、ESG要素を考慮した運用、サステナブル投融資、インパクト投資などに携わってきた。大学等の研究成果と金融を結び付ける取り組みにも関与し、教育機関との連携やインパクトファンドへの投資を通じて、中長期的な運用成果と持続可能な社会の実現を両立させる資産運用を推進している。

片寄裕市Yuichi Katayori
東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社 代表取締役マネージング・パートナー
東京理科大学大学院経営学研究科修了後、第一生命保険相互会社とゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社で、ストラクチャード・ファイナンス投資やオルタナティブ投資に従事した。その後、東京理科大学のインキュベーション事業や基金運用に携わり、現在は大学認定ベンチャーキャピタルの代表として大学発スタートアップへの投資と育成を担う。
収録映像で見る
このセッションの収録映像(字幕・要約つき)は、アーカイブ配信でご覧いただけます。全33本一括・視聴期限なし。