Science for Capital ― 身体と融合するロボティクス





このセッションで語られたこと
ロボットとの接続は人の代わりに働くことを超え、身体や社会参加の可能性をどう広げるかが論じられた。触覚や温度を伝える遠隔操作に加え、腕を増やす実験や楽器になる義手など、身体を編集する研究が紹介された。寝たきりの人が視線でロボットを動かして接客する事例や、本人が自ら動かすことに意味があるというALS当事者の事例も語られた。人手不足への代替に投資が集まる一方、研究者の関心とのずれや、制度が追いつかない問題が指摘された。
セッションの概要
フィジカルAIと聞くと、人は自立した人型ロボットをイメージするかもしれません。本セッションでは、身体拡張というもう一つのロボティクスから見る、フィジカルAIの先にある未来をトップサイエンティストと共に深掘りします。
登壇者

南澤 孝太Kouta Minamizawa
慶應義塾大学 大学院メディアデザイン研究科 教授
2005年に東京大学工学部計数工学科を卒業し、2010年に同大学大学院情報理工学系研究科博士課程を修了。博士(情報理工学)。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の特別研究助教、特任講師、准教授を経て、2019年から教授を務める。触覚技術を用いて身体的経験を伝送・拡張・創造する身体性メディアを研究し、触覚デザイン、サイバネティック・アバター、超人スポーツなどの研究開発と社会実装を進めている。

永田 暁彦Akihiko Nagata
コメントUntroD Capital Japan株式会社 代表取締役 会長
ディープテック領域への投資を専門とするベンチャーキャピタリスト。2015年に設立されたリアルテックファンドの共同ファウンダーとして、技術で地球規模の課題に挑む企業への投資と経営支援を主導してきた。株式会社ユーグレナでは経営に加わり、同社の上場までの成長を支えた。現在は「未踏」を掲げる UntroD Capital で、基礎科学研究や人類的な課題へ資金が流れる構造をつくることに取り組んでいる。

隅屋 輝佳Teruyoshi Sumiya
モデレーター一般社団法人Pnika デザインリサーチャー
東京都東村山出身。青年海外協力隊、NPO法人でのオープンイノベーション推進業務などに従事。慶應大学SDMにて、マルチステークホルダーによるルールメイキングについて研究し修士号取得。その後、自身の団体や世界経済フォーラム第四次産業革命日本センターにて、ひらかれた自律分散的なガバナンスのあり方として、アジャイルガバナンスを推進する。人類学者エスコバルの多元世界の概念と巡りあってから、ケアやマルチスピーシーズをキーワードに、自然との新たな関わり方、多元的なガバナンスのあり方を模索する。
収録映像で見る
このセッションの収録映像(字幕・要約つき)は、アーカイブ配信でご覧いただけます。全33本一括・視聴期限なし。